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五官で観聴き感じたことをかきつけておきます

SAKANAMON「コウシン」


【3ヶ月連続配信Single第一弾!】SAKANAMON「コウシン」ショートMV

SAKANAMONというバンドが私は心底好きで、毎回ライブに行くたびに心が満たされて、この3人にしかつくれない歌えない曲ばっかりだなあと思って、ライブ来てよかった生きててよかったと大げさにも思うんですが、「コウシン」は先日の高円寺UFOCLUBでも演奏していて、ものすごく刺さった一曲だった。


コーラスと細かくて鋭いギターフレーズ。
ちょっと不思議なコード感のBメロ?のあとのサビの開放感疾走感が、ほんとにSAKANAMON
ジャキジャキのギターをかき鳴らしながら歌う元気くんの声。きれいなのにのびやかなのに、ざらざらひっかかって。
なんども聴いてしまう心地よさ。


今回も歌詞がいい。以下引用。 

”絶え間無い痛みなんて良しとして 味わいに目が醒める様な
新章が 待ち構えているよ そんな気がした”

傷つくことも味わい。むちゃくちゃ素敵な表現。
どうやったって傷つかないで生きていくなんて無理で、むしろ傷つきたくないって不可能な生き方していく方が、最終的には大事なものを大切にできなかったりなくしたりするんだなぁと、やっとこ頭と心とでわかってきた29歳にはしみます。そう思える人になりたい。

有り得ない程の大打撃を受け 流石に草臥れても
容赦無い痛み全部糧にして形成された今が良いんだ

ここも好き。めちゃめちゃべたかもしれないけど、「色々あったけど、そんな今もわるくはないよな」的歌詞大好き芸人の私の琴線に大打撃。ここまで振り切って思えるまでには時間も気持ちの整理も追いつかないけど、そうなんだ。全部糧にして形成された今がいい。
今まで生きてきたことは間違ってなかったんだよって、言ってもらえてる気がする。


中学生の時、アジカンくるりを聴いて、自分の中にある感情にすこしずつ名前がついていった。もやもやに区切りがついていった。ひとつひとつが、引き出しにちょっとずつしまわれていく、自分の中におさまっていく感覚を感じていた。
いまもそう。音楽を聴くことで、心と感情と出来事を整理していくのを手伝ってもらってるような感覚。
こうやってまた今夜も越えていく。生きていく。